オーラルフィジシャン
チームミーティング Tokyo 2023
- Main Guest
- ヨンショーピング大学教授 Ola Norderyd先生
KEEP28をトレンドから
社会的ムーブメントへ!
児童文学の編集者(故)松井直さんは、子どもが読みやすいようにと縦型の絵本を横書き、横長にしました。本棚に入らないと図書館から言われ、「本棚に本を合わせず、本に本棚を合わせてください」と頼んだという逸話があります。
もっともなことです。私たちも業界常識に捉われず、歯科界の不条理をみつめ、知見を集め、KEEP28を社会的ムーブメントへ!
Part 1
人生100年時代を
豊かに生きるための
オーラルケア
10:00-13:30
Ola Norderyd先生 講演
Ola Norderyd
- ●ヨンショーピング大学教授
- ●論文:ヨンショーピングスタディ(Oral health of individuals aged 3 - 80 years in Jonkoping Sweden during 40 years (1973-2013))筆頭著者
Ola Norderyd先生は、スウェーデンで最も有名な疫学データの1つであるヨンショーピングスタディを統括されています。
50年に渡る同研究から得られた北欧の歯科医療の経時的動向と実情についてご講演いただきます。この講演を今後の日本の歯科医療の展望を考える機会とさせていただき、さらなる学びを皆様と共有することで日本に本当の予防歯科医療を根付かせる糧にしたいと願っております。
NPO法人「科学的なむし歯・歯周病予防を推進する会」(PSAP)理事長西 真紀子[コーディネーター・通訳]
- ●1996年大阪大学歯学部卒業
大阪大学歯学部歯科保存学講座入局 - ●2000年スウェーデン王立マルメ大学歯学部カリオロジー講座客員研究員
- ●2001年山形県酒田市日吉歯科診療所勤務
- ●2007年アイルランド国立コーク大学大学院修了 Master of Dental
Public Health取得 - ●2010年NPO法人「科学的なむし歯・歯周病予防を推進する会」
(PSAP)理事長 - ●2018年同大学院修了 PhD取得
- 著書
-
- スウェーデンにおける長期経過追跡研究の源泉を追う 1, 2
- 歯界展望 129 (1) 43-56, 2017.
- 歯界展望 129 (2) 354-372, 2017.
- 北欧における長期データ報告にみる, 予防歯科医療達成後の臨床需要の推移
- 歯界展望 123 (1) 25-44, 2014.
- スウェーデン成人における歯牙齲蝕の罹患率と分布について30年間の動向 (1973~2003年)
- 歯界展望 123 (4) 759-771, 2014.
13:30-14:30
昼食・企業展示
Part 2
高齢者の
オーラルケアを考える
14:30-16:45
菊谷 武先生 講演
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック菊谷 武
- ●日本歯科大学教授
- ●日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック 院長
菊谷 武先生は、日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックで長年在宅医療に従事されてこられました。多数の研究業績からわが国の訪問歯科医療を最先端で牽引され、メディアや講演会などでご活躍されています。
日頃、私たちが取り組む予防歯科医療が、一層国民のニーズに応えるためには何が必要なのか?在宅医療の専門家のお立場からご教示頂きます。
18:00-
懇親会
-Ola先生を囲んで-
- 費用:
- 男性:20,000円 女性:16,000円
- 定員:
- 50名
- 場所:
- 四川飯店 赤坂本店 ※会場から徒歩1分です
- 住所:
- 東京都千代田区平河町2丁目5-5 全国旅館会館 5,6F
Mapはこちら
Part 3
オーラルフィジシャンの
「変わらない」を変える
歯科界のファーストペンギンへ
作:Fujitsu J . Yuan, Yuan/袁 媛
資格と制度に守られて現状を維持していれば歯科診療所は一見安定しているようでも、社会の変化に取り残されていずれ衰退してしまうでしょう。だからこそ先頭に立って現状を変えていくファーストペンギンの存在は歯科界においても貴重です。
インターネットやスマートフォンのように今となっては当たり前のものも、かつて新たな技術や概念を生み出し、生活の一部に定着させた先人がいました。歯科界でも社会においても予防歯科は当たり前になりましたが、これは地方のある一臨床家のファーストペンギンに牽引されてきた結果と言っても過言ではないのです。その臨床家から授かった「KEEP28」を単なるトレンドで終わらせないためにも、今こそオーラルフィジシャンの「変わらない」を変えるときです。
10:00-11:00
基調講演1 JOF事業計画
JOFという組織には共感できるValues(行動規範)を持った歯科医療従事者が集まっています。メディカルトリートメントモデルの実践、すなわち患者への情報提供、エビデンスに基づいた治療の提供など質の高いメンテナンスに欠かせない診療のプロセスを、日々の臨床で“すべての患者さんに“、“実際に”行なっていることです。さまざまな地域において個室型診療室,担当衛生士制という患者さんが安心して診療を受けることができる環境を整備していることも特筆に値します。KEEP28を目指した診療室づくりをしていることが共通点であり強みであるといえます。
一方で再現性のある簡便なシステムではないため、このような歯科医院が増えていかない問題があります。私たち歯科医療従事者の考え方が時に前例主義、事なかれ主義に陥ってしまいがちなのも脅威といえるでしょう。そこで強みを活かし弱みを補うためJOFのMission(存在意義)Vision(目指したい社会)を改めて考えていきたいと思います。
11:00-11:45
基調講演2 Shrink to Grow
数々の社会問題を抱える我が国において、もはやこれまでの社会保障制度下では未来の国民の健康を守ることができないことは明らかとなっています。我が国の医療制度は今後どう変化していくのか、予防の位置付けはどうなっていくのか、日本で医療イノベーションを起こすために私たちは今何を決断すべきか。これは当時東京大学医学部国際保健政策学の教授であられた渋谷健司先生が私たちに投げかけたメッセージでした。
さらには、
『改革力』の著者、上山信一先生
『社会保障亡国論』の著書、鈴木亘先生
『未来の年表』の著者、河合雅司先生
『社会は変えられる』の著者、江崎禎英先生
など行政に関わる識者の方々からも同じく、日本社会の現状維持は不可能であるとを学びました。コロナ禍を経てその学びを振り返るとともに、私たちオーラルフィジシャンの存在意義とあるべき姿、成すべき行動について再考したいと思います。
11:45-12:15
結果を示す診療室への道標
-会員アンケートに応えて-
我々オーラルフィジシャン(OP)が目指すのは、地域市民の口腔の健康を生涯にわたり守る歯科医療(KEEP28)です。
そのための実現手段として、メディカルトリートメントモデル(MTM)による診療を行うのですが、実践すれば結果が出るというわけではありません。歯科医師や歯科衛生士の力量は足りているのか。診療所のハードに不備はないか。仕組みはうまく機能しているのか。患者教育はしっかりとできているのか。様々な問題点の抽出と継続的な改革と改善が必要です。
OPセミナー受講後、覚悟を決めて志高くMTMを実践するも、次々と立ちはだかる様々な問題や課題に悩んでいる診療所が、数多くいる現状を踏まえて、「結果を示す診療所」への道標となるためのセッションを行います。我々の今までの道程を、シンポジウム形式でお伝えしたいと思います。参加された皆様の診療所の成長に少しでも繋がれば幸いです。
事前アンケートを行いますのでご協力下さい。
12:15-13:30
昼食・企業展示
13:30-15:00
日本の歯科医療の問題点と解決策
-診療室の取り組みとJOFとしてどのような取り組みができるのか-
OP診療所として開院し6年が経ちました。U20、成人期、壮年期、老年期と全ての世代に対しMTMをベースとする歯科医療が患者利益となることを確信しております。一方、老年期後期、訪問歯科診療の現場で初めて遭遇する患者の多くは口腔内に問題を抱えており、そのことが日々の栄養状態やQOLに少なからぬ影響を与えています。
8020運動は人々に口腔の健康を意識させる上で一定の成果があったと思います。しかし、単純な本数を目標にすることで、状態が悪く長期予後を望めない歯を安易に残す治療が増え、人生の最後にその皺寄せが来ているという現実も見過ごすことはできません。このような現場で歯科医師としてどのような歯科医療を提供するべきか。そして、その一歩手前の老年期において、人生の最後を穏やかに過ごしていただくためにどのような歯科医療を提供すべきか。短い臨床経験ではありますが、自分なりの現時点での考察についてお話しさせていただきます。
グリーンヒルズ・デンタルクリニック佐藤 長幸
- ●1988年岩手医科大学卒業
- ●2008年オーラルフィジシャン育成セミナー(16期)受講
- ●2011年グリーンヒルズデンタルクリニック移転開設
“患者が子どもであれ、80歳代に達した人であれ、予防を通して健全な歯を持てるような医療を提供する歯科医師を最高の歯科医師だと称賛する。そういう時代がいずれやってくるだろうし、その時が早く来るよう我々は努力しなければならない。”
日本の歯科医療の問題については、これまでのチームミーティングにおいて多くの専門家や研究者から話されてきました。「発症前の診断と治療:予防」「定期的な口腔バイオフィルムの破壊と除去:メインテナンス」など、健康に焦点を当てた歯科医療のアプローチにより、う蝕と歯周病という歯を失う主な原因は医学的には解決済みであり、残っているのは制度の問題だとも言われています。しかしまだ歯科医師が称賛される時代が到来したとは言えません。
今回は、オーラルフィジシャンの視点から、私たちの医院の取り組みを紹介しながら、日本の歯科医療について皆さんと共に考える機会を提供したいと思います。
15:00-16:00
総括
総合司会
企業参加
JOFの活動は医療従事者だけでなく、さまざまな企業による協賛に支えられています。
チームミーティングそのものが医と産業の連携を体現しているともいえます。
私たちのソーシャルデザインの最終目標は、歯科医院の外からも生活者の口腔内の健康を育むことです。企業の方々と学ぶ場を共有することは、予防歯科を社会に定着させる協業の場でもあると私たちは考えています。
- 日時
- ●2023年9月30日(土)-10月1日(日)
- ●会場・オンライン同時配信
- ●開催後に期間限定での録画配信を予定しております
- タイムテーブルはこちら
- 会場参加定員
- 500名
- 会場
- 砂防会館別館
会議室「シェーンバッハ・サボー」
〒102-0093 東京都千代田区平河町2丁目7-4 Mapはこちら
当日について
- 入退場
- ●当日受付で代表者が資料、弁当チケットをお受けとりください。
- 会場
- ●会場の駐車場は利用できません。お車でお越しの方は、あらかじめ駐車場についてお調べいただいてご来場ください。
●座席の指定はありません。
●ゴミ箱はありません。このフロアの自動販売機で購入した飲料以外のゴミはお持ち帰りください。 - 弁当
- ●弁当は代表の方が会場入り口の弁当配布場所に取りに来るようお願いします。
●弁当のゴミは配布場所に設置するゴミ箱に置いてください。 - 配信・Zoom
- ●開催後に期間限定での録画配信を予定しております。
●Zoomの操作、接続についての質問はお受けできません。事前にインターネット等でお調べいただくようお願いします。
●チェックの都合上、Zoomにログインするときにお申しこみ時のお名前とメールアドレスを入力してください。
●Zoomからの質問はチャットでお受けします。音声での質問はできません。 - その他
- ●発表資料の撮影・録画はご遠慮ください。
●当日緊急連絡先:090-4794-3244(JOF事務局)
参加費用
- 医院参加
- ●1医院あたりの費用です。
●1医院あたりの会場参加の人数に制限はありません。
●オンライン参加は3アカウント(PC、スマホなど3台まで)。
●参加するスタッフの職種の制限はありません。 - JOF会員
- ●会場・オンライン両方参加:143,000円
●会場参加:88,000円
●オンライン参加:99,000円
JOF入会案内・入会申込はこちらから - オーラルフィジシャン育成セミナー修了/受講中医院
- ●会場・オンライン両方参加:165,000円
●会場参加:110,000円
●オンライン参加:132,000円
- 一般医院
- ●会場・オンライン両方参加:242,000円
●会場参加:165,000円
●オンライン参加:198,000円
- 個人参加
- ●1名あたりの費用です。
●会場またはオンラインどちらかの参加になります。 - 歯科医師
- ●PreOPセミナー参加:33,000円
●PreOPセミナー未参加:55,000円
PreOPセミナーについてはこちらから - 医療関係者(歯科医師以外)
- ●歯科衛生士:12,000円
●その他医院スタッフ:22,000円
●大学関係者:12,000円
- その他
- ●歯科関連業者・医療系コンサルタント:55,000円
●学生・一般市民 :1,500円
- 弁当
- ●1,500円(1個)
- 企業参加
- ●JOF賛助会員:50,000円/1企業
●JOF賛助会員以外:100,000円/1企業
- ご入金先
- 銀行振り込み
- 三菱UFJ銀行
春日町支店 店番062
普通 1110054
一般社団法人 日本オーラル・フィジシャン・フォーラム
※お振り込み手数料はご負担いただくようお願いします。 - クレジットカード
- 下記のクレジットカードでのお支払いが可能です。
- ご入金について
- ●応募は入金をもって確定とさせていただきます。
●オンライン参加の方に領収書は発行いたしません。金融機関の振り込み明細書をもって領収書の発行に代えさせていただきます。ご希望の方は、開催後にPDFを発行しますのでお申しつけください。
●ご入金いただきその後キャンセルになった場合は、いかなる理由でも返金は致しかねますのであらかじめご了承ください。